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経済

2019年6月21日

グレートシンガポールセール始まる、今年はイベントを重視

 
 恒例の安売りセール「グレートシンガポールセール(GSS)」が6月21日、始まった。25回目のセールで、開催期間は7月28日までと昨年の半分にした。また祭りの気分を味わってもらうためイベントを重視した。
 
 シンガポール小売業者協会のローズ・トン専務理事によれば、割引セールは年中あるので、GSSでは割引以外のものが欲しい、との意見が小売業者と消費者の双方から寄せられた。このままでは飽きられ消滅してしまう可能性もあり、変革の時と判断したという。期間を短くしたのは購入意欲を刺激するため。安売り期間が長いと、別の機会に買えるからと消費者が購入を先延ばしにする可能性があるという。
 
 最初のイベントは21日のオーチャード・ロードとケーンヒル・ロードの交差点における双方向ファッションショーで、300人のモデル、ダンサーが登場するほか、オーチャード・ロードでは、一定期間だけ営業するポップアップマーケットが21日から30日まで開かれる。また、デザイン・オーチャードとグレンジ・ロード駐車場では、テマセク・ポリテクニックの学生が製作した短編映画が上映される。
 
 GSSはカンポン・グラムでも行われ、伝統的衣料品や手工芸品のマーケット、古着、ビンテージ衣料の蚤の市が開かれる。シンガポール最大の小売りイベントとして定着したGSSだが、昨年の販売額は前年並みで、マンネリ化からの脱却の必要性が指摘されていた。
 
 シンガポール国立大学ビジネススクールのアン・スイーフーン准教授は、消費者は単に買い物をするだけより、イベントの一員として参加したいと思っている、とコメントした。

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