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経済

2019年6月12日

都市型菜園のスカイ・ガーデンズ、有機認証を取得

 
 リム・チュー・カンの立体菜園スカイ・ガーデンズが、シンガポール制定の都市環境における有機野菜の認証「シンガポール標準632(SS632)」を取得した。国土面積、土壌面の制約、高めの運営費という条件下での国家標準で、世界で初めて。
 
 スカイ・ガーデンズでは殺虫剤と化学肥料を用いていない。栽培しているのは、アブラナ科の菜心、カイラン、白菜など。
 
 プランターを載せた金属性の棚を何層にも配置し、棚を滑車で上下動させ、日光が均等に当たるようにしており、発光ダイオードによる照明が不要。棚の高さは最高9メートルになる。滑車、水やりの水は雨水を利用している。
 
 1日の野菜出荷量は500キロで、フェアプライス・ファイネストで販売されている。殺虫剤使用を回避するためスカイ・ガーデンズは発芽後21~24日の段階で収穫して出荷する。通常は成熟まで40日を要する。
 
 SS632は食品標準委員会が定めた。アラン・リム委員長は、認証制度があることでシンガポール農業の名声が高まり、国際競争力も増すという。
 
 認証式に出席したマサゴス・ズルキフリ環境・水資源相は、有機野菜の需要は高まっており、シンガポールの農家は業務拡大が期待できると述べた。

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