プロトンが5月販売1万台超え、過去46カ月で最高

 
　DRBハイコム傘下の国産車メーカーであるプロトンは10日、2019年5月の新車販売台数が前月比51.3％増の1万611台となり、過去46カ月で最高を記録したと発表した。市場シェアは推定17.2％で、16年1月以降で最高。1〜5月の販売台数は前年同期比70.0％増と急伸した。同社初のスポーツ多目的車（SUV）「X70」の売れ行きが特に好調だった。
 
　X70は、資本提携した吉利汽車集団のモデルをベースに開発し、18年12月に発売。5月には2439台、1〜5月には1万3572台を販売した。国内SUV市場でベストセラーを維持している。
 
　またセダン「ペルソナ」とハッチバック「アイリス」の販売も好調。5月の販売はそれぞれ2972台と940台に上り、これら2モデルで全体の36.9％を占めた。
 
　リ・チュンロン最高経営責任者（CEO）は、品質向上やサービス改善を引き続き行い、販売増を目指すとコメント。またX70に続く吉利との共同開発モデルを今後も投入していくと述べた。
 
　同社は2000年代初頭まで国内シェア5割強を確保するなど栄華を極めたものの、日系車に押される形で国内だけでなく、東南アジア全体でブランド弱体化が進行。昨年は国内シェアが1けたに落ち込む月もあった。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）