アルミのプレスメタル、インドネシア同業の買収交渉へ

 
　アルミニウム製錬・押出製品の国内最大手であるプレスメタル・ホールディングスは5月31日、インドネシアでアルミナ製錬を手がけるビンタン・アルミナ・インドネシアの株式25％を取得することで交渉に入ると発表した。事業規模拡大に向け、原料となるアルミナの長期的な安定供給源を確保する狙い。ニュー・ストレーツ・タイムズが5月31日付で伝えた。
 
　既に交渉に向けた覚書を交わしており、今後のデューデリジェンス（企業価値評価）を経て、取得条件の合意に持ち込みたい考え。プレスメタルのポール・クーン最高経営責任者（CEO）は、「我々はアルミニウム製錬で東南アジア最大だが、今後も規模拡大を進める」とコメント。自己資本比率が健全レベルにあることから、規模拡張に必要な資金は債券発行で賄うとしている。
 
　ビンタンは現在、リアウ諸島州ガランバタンで年産能力100万トンのアルミナ製錬所を新たに建設中。将来さらに規模を拡大する計画だという。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）