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経済

2019年5月16日

パーム原油の輸出量、価格下落で4月として過去最高

 
 2019年4月のパーム原油(CPO)輸出量は163万トンで、4月としては過去最高を記録した。CIMB銀行傘下のリサーチ会社CGSCIMBがリポートしたもので、前年同月からは8%、前月からは2%増えた。足もとの価格下落で輸出が増えたとしている。ザ・スター・オンラインが14日付で伝えた。
 
 パーム原油価格は5月13日、1トン当たり1985リンギ(約5万2000円)となり、過去半年の最安値を付けた。1年前から19%低下しており、生産コストをわずかにカバーする水準まで落ちている。
 
 CGSCIMBのアナリスト、アイビー・ゴ氏は、価格低下が輸出を後押ししていると現状を説明。価格は今後上昇するとの見方で、政府がパーム油由来のバイオディーゼルの利用を軽油車に義務づけた政策などで在庫が減っていることを理由の一つに挙げた。また貿易摩擦で中国が米産大豆に対する追加関税を6月1日から25%に引き上げると決めたことで、代替品であるパーム原油の需要が高まるとみている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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