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経済

2019年5月10日

輸入冷延鋼板のAD税を調整、中国製を大幅引き上げ

 
 国際貿易産業省は、中国とベトナム、韓国の3カ国から輸入する冷延コイルへの反ダンピング(AD)税を調整すると発表した。見直し調査の結果を受けたもので、とりわけ中国製への税率を大幅に引き上げた。5月8日付で発効し、2021年5月23日まで適用する。
 
 2016年5月から課していたAD税を今回見直した。中国製については最高税率を従来の23.78%から42.08%に引き上げた。個別企業をみると、本鋼ポスコ冷延薄板の冷延コイルについては23.78%から35.89%に、本渓鋼鉄は5.61%から42.08%に、江蘇沙鋼集団は13.44%から42.08%に引き上げた。その他中国メーカーの冷延コイルについては従来の23.78%から42.08%に引き上げた。
 
 韓国製については、ポスコ製のAD税を3.78%からゼロ%に引き下げた。現代製鉄については11.55%、その他メーカーについては21.64%にそれぞれ据え置いた。
 
 ベトナム製では、ポスコベトナム製を3.06%から2.00%に引き下げ。新日鉄住金と中国鋼鉄の合弁会社であるチャイナ・スチール・スミキンなどその他メーカーの冷延コイルは13.68%に据え置いた。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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