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経済

2019年5月3日

缶製造カンワン、同業大手KJCFを買収

 
 缶・ボトル製造のカンワンは4月30日、同業大手のキアン・ジョー・カン・ファクトリー(KJCF)を買収すると発表した。クアラルンプール証券取引所で2月に開始した株式公開買付(TOB)が成功した。カンワンは2009年からKJCFの買収に乗り出しており、10年にわたる買収劇が終焉する。
 
 TOBの買付価格は1株3.1リンギ(約83円)。カンワンは4月30日のTOB最終日までに既存株主から株式59.15%(約2億6273万株)相当のオファーを受けており、これを約8億1446万リンギで買い取る。カンワンの持ち分比率は、もともと保有していた34.52%や場中に取得した3.81%を合わせ97.48%となる。
 
 カンワンは90%以上の株式を保有する特別支配株主になったことから、今後、TOBに応じなかった少数株主の株式も強制的に買い取る。2カ月以内に株主に通知するとしている。
 
 カンワンは09年、KJCFの株式32.9%を2億4110万リンギで取得することで合意。ただKJCFの創業家との摩擦から、取得手続きが12年までずれ込むなど、長い年月をかけて買収を進めてきた。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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