シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP中国と5件の協定、首脳会談後に締結

政治
経済

2019年4月30日

中国と5件の協定、首脳会談後に締結

 
 リー・シェンロン首相の中国訪問に合わせ4月29日、シンガポールは中国と5件の協定を締結した。貿易、法執行および一帯一路計画(BRI)の下での事業で緊密に連携する。
 
 リー首相は同日、習近平国家主席、李克強首相と個別に会談。その後、李氏とともに協定調印に立ち会った。
 
 シンガポール通産省は2件の提携協定を交わした。1件は上海市との協定で、BRI、金融サービス、ビジネスしやすい環境の整備、人の交流の領域で協力する。
 
 もう1件は行政部門である国家発展改革委員会との覚書で、BRIに基づく第3国での事業で協力する。チャン・チュンシン通産相によると、中国の新たな成長戦略へのシンガポールの参加を確保するための協定だ。
 
 中国による昨年のBRI沿いの国に対する直接投資のうち、対シンガポールが23%を占め最多だった。
 
 シンガポールと中国の関税局は違反対策での協力協定、またデータ交換制度の確立に関する協定を締結した。違反対策では、新式の機器、技術導入で得た知見を共有する。データ交換では、原産国証明書の文書提出が不要になる。
 
 スルバナ・ジュロンと中国国営シルクロード・ファンドは5億米ドル(約559億円)のファンドを設け、東南アジアのインフラ事業に投資する。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP中国と5件の協定、首脳会談後に締結