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2019年4月25日

鉄道車両検査センターを建設へ、運用中の鉄道への影響はなし

 
 コー・ブンワン運輸相は4月24日、西部トゥアスのラッフルズ・カントリークラブ跡地(敷地面積50へクタール)に総合鉄道車両検査センター(ITTC)を建設すると発表した。新型車両、鉄道システム全般を検査するセンターだ。
 
 建設地はクアラルンプール・シンガポール高速鉄道(HSR)事業のため接収した土地。この種の検査センターは東南アジアでおそらく初めて。
 
 ITTCはドイツ、日本、韓国にある同様の施設を参考にする。数億Sドルの事業だが、投資する価値のあるものだという。運用されている鉄道とは別個の設備のため、いつでも検査が可能。現在はMRT線の終電を早め、始発を遅らせ、作業する時間を確保している。
 
 コー氏は「新しい鉄道システムの複雑さを理解することのできる検査場が建設されることで、鉄道運営・保守能力が高まり、鉄道に対する信頼も増す」と語った。
 
 センター完成は2022年の予定で、MRT(地下鉄・高架鉄道)サークル線第6期用の新型車両、システムの検査に間に合う見通しだ。南北線、東西線の電力系統、列車、軌道回路の入れ替え、改善もそれまでには終わる予定だという。
 
 南北線と東西線はシンガポール初のMRT線で、これまでに信号系統、枕木、母線の入れ替えが行われた。

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