対テロ警察力を強化、最新機器も投入

 
　シンガポール警察は対テロ能力を強化する。シャンムガム内相兼法相は11日、恒例の年間作業プランセミナーで警察幹部を前に訓示。ニュージーランドのクライストチャーチで起こった銃乱射事件を取り上げ「このようなテロがどこでも起こり得ることを事件は示した」と強調。人の往来が多い場所における即応チームの配置人数を増やすと述べた。
 
　シャンムガム氏によれば、テロでは最初の数分の対応が極めて重要だ。このため、警察官の装備を強化し、また訓練の頻度を増やし、テロに迅速、効果的に対応できるようにする。
 
　緊急対応チームが使用する警察車両は、テロリスト対策に使う機器を積み込むスペースを広くした。チームメンバーはベージュ色のベレー帽が目印。警察が公衆の場で運用する監視カメラは8万台が稼働しているが、さらに1万台を追加設置した。
 
　セミナーでは最新機器・技術も展示された。ジャービスと呼称される検査プラットフォームでは、捜査官は1つキーワードを打ち込めば、5つの異なるデータベースを5分で検索できる。
 
　警察はこのほか、無人飛行機、リアルタイムで動画を分析するスマート眼鏡、より正確な射撃を支援するツールも導入した。