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日系企業・社会

2019年4月12日

牧野フライス製作所、スマート工場を開所

 
 工作機械の牧野フライス製作所シンガポール(マキノ・アジア)は11日、コー・ポークーン通産担当上級閣外相を来賓に、グル・アベニュー新工場の開所式を開催した。コー氏は「マキノ・アジアはデジタル技術と先端製造技術がもたらす事業機会をしっかり理解している」と挨拶した。
 
 インダストリー4.0とモノのインターネット(IoT)能力を付加した工場で、既存工場をグレードアップし、新工場も建設した。5年間にわたる能力強化計画で、1億Sドル(約82億1,800万円)を投資した。工作機械生産能力はほぼ2倍になる。 
 
 工場にはソーラーパネルを据え付けた。年間2,400メガワット時の電力生産が可能。乗用車200台を道路から取り除いたのと同じ効果で、年間1,000トンの二酸化炭素排出を削減できるという。
 
 在庫管理のデジタル化では、ボルトなどの部品を入れた容器を重量感知ラックに入れ、不足が生じそうになると管理者に知らせるシステムにした。物流コストを78%削減し、労働生産性を20%改善できるという。
 
 IoTセンターでは顧客担当技術者は世界中の顧客工場の工作機械をモニターし、故障、異常の前触れを察知し保全する。またスマート眼鏡を利用した修理指示も行える。

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