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2019年4月12日

ヤシ農園FGVに公的資金60億リンギ、再建に向け

 
 政府は、アブラヤシ農園大手FGVホールディングスの再建に向けて60億リンギ(約1620億円)を振り向ける決定を下した。段階的に支払い、FGVの債務整理や入植者の経済的支援につなげる。ザ・スター・オンラインが10日付で伝えた。
 
 FGVの資料によれば、同社は60億リンギのうち24億リンギを借り入れ、債務整理を進める。また補助金として受け取る21億リンギで、入植者が負う債務の金利を向こう15年間免除する。さらに10億リンギは再植林費用に、2億リンギは第2世代入植者の住宅建設費の融資資金に、5億リンギは入植者の生活支援などに充てる。
 
 FGVの旧社名はフェルダ・グローバル・ベンチャーズで、世界有数のパーム油企業。2012年に上場したが、業績は振るわず、幹部による相次ぐ不祥事もあって政府の支援が不可欠となっている。投資部門のフェルダ・インベストメントが英国のホテルを評価額の3倍で買い取ったほか、サラワク州クチンのホテルを5000万リンギ上乗せて買い取った過去があり、前会長のアブドゥル・サマド氏は背任罪や収賄罪で起訴されている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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