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経済

2019年4月5日

2月の輸出5%減、石油など価格下落で

 
 マレーシア統計局が4日発表した貿易統計によると、2019年2月の輸出額は前年同月比5.3%減の666億480万リンギ(約1兆8200億円)だった。減少は6カ月ぶりで、金額は16年8月以降で最低の水準。電気・電子製品はプラスを維持したものの、価格が下落した石油関連や主要農産物の落ち込みが響いた。
 
 品目別の輸出では、石油精製品が30.9%減、原油が21.8%減。原油は値下がりに加え、輸出量も減っている。ほかに価格の下落でパーム油・パーム油製品が1.4%減、天然ゴムが23.1%減と振るわなかった。また、木材・木製品は1.7%減だった。
 
 一方、全体の4割を占める電気・電子製品は4.9%増。価格が上昇した液化天然ガス(LNG)も8.6%増と好調だった。
 
 国・地域別では最大のシンガポール向けが2.9%減、2番目の中国向けが1.6%減。ただ、中国向けの電気・電子製品は13.4%増えている。対日輸出は2.9%減。金属など工業製品は2.1%増えたものの、LNGが低調だった。
 
 全体の輸入額は9.4%減の555億4310リンギと5カ月ぶりのマイナス。貿易収支は110億6170万リンギの黒字だった。輸入は資本財が14.9%減、中間財が2.8%減、消費財が11.6%減と、そろってマイナスを記録した。
 
 1〜2月は輸出額が前年同期比0.8%減の1520億460万リンギ、輸入額が3.8%減の1294億2870万リンギ、貿易収支が225億7590万リンギの黒字だった。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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