シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP中銀が仮想銀行の推進に本腰、来年第3四半期には第1号誕生も

経済
金融

2019年4月1日

中銀が仮想銀行の推進に本腰、来年第3四半期には第1号誕生も

 
 中央銀行バンク・ネガラは先頃、仮想(バーチャル)銀行免許の要件を年内に発表する意向を表明した。マレーシア・フィンテック協会(FAOM)は、欧米、豪州、香港に追いつく必要性を中銀が認めたものとした。早ければ来年第3四半期にも仮想銀行の第1号免許が交付されるという。
 
 仮想銀行は、店舗を持たず仮想空間の中でインターネットなどの通信手段を利用し、現実の銀行と同様のサービスを提供する。
 
 マレーシアはイスラム式銀行で世界をリードしており、世界初のイスラム式仮想銀行がマレーシアで誕生する可能性も高いという。
 
 フロスト・アンド・サリバン・マレーシアのハズミ・ユソフ代表は、仮想銀行が誕生しても従来型銀行が大打撃を受けるようなことはないとしている。窓口での取引を好む顧客がいること、また従来型銀行は既にデジタル技術を取り入れており、経験、経営資源が豊富なため、純粋な仮想銀行と比べ優位点が多いという。

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