シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPサムライ債の実質経費は4%弱、国会答弁で財務相

政治
経済

2019年3月27日

サムライ債の実質経費は4%弱、国会答弁で財務相

 
 リム・グアンエン財務相は26日の国会審議で、リンギ建て国債でなく、為替変動がある円建て債券のサムライ債による資金調達を選択した理由を問われたのに対し、両替経費を含めると調達コストは国債とほぼ同じ4%弱になると述べた。
 
 サムライ債(2,000億円)の表面利率は年0.53%で、国際協力銀行が得る保証料金は0.1%。償還は10年後。
 
 円がリンギより値上がりすればマレーシアの返済負担は増すが、リム氏は、10年の間に政府としても対応の余地があり、また円だけでなくリンギも値上がりする可能性があると説明した。
 
 リム氏は前政権時代に国営ファンドのワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)が発行した債券を比較対象として取り上げた。利率は年5.99%で、両替経費を考慮すると10%近くの負担になるという。
 
 引き受けは米ゴールドマン・サックスで、計65億米ドル(約7,150億円)の起債に対し6億米ドル(約660億円)という法外な手数料を得たことが分かっている。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPサムライ債の実質経費は4%弱、国会答弁で財務相