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経済

2019年3月13日

自転車シェアリングのモーバイク、撤退へ

 
 自転車シェアリングの中国系モーバイクは営業免許の返上をシンガポール陸運庁(LTA)に申し出た。これで撤退はオーバイク、中国系オーフォーに次ぎ3社になる。
 
 モーバイクは2万5,000台を運営する免許を持つ最大手。急な撤退は利用者に不便をかけることになるため、業務の譲渡を同業のエニーホイールに申し出ている。
 
 オーバイクは昨年6月、唐突に業務を停止。現在、清算手続きがとられている。22万人の利用者が預けた証拠金は計890万Sドル(約7億3,042万円)に上る。
 
 オーフォーは免許要件を満たせず先月、免許を停止された。今週中にも免許を取り消される見通しだ。
 
 モーバイク・インターナショナルの広報担当者は、証拠金や前払金は業務閉鎖前にすべて払い戻すと表明した。モーバイクは先に、電動キックスターターのシェアリングサービス免許も申請していたが、取り下げた。
 
 モーバイクの親会社は美団・大衆点評。運輸の専門家は、バイクシェアリング会社の問題点は、投資家の出資に頼るという、持続不可能なビジネスモデルをとっていることだと指摘した。
 
 これで、残る業者はSGバイクとエニーホイールの2社になる。運行台数は合計でわずか4,000台。

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