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政治
経済

2019年3月12日

海外進出に当たって企業は協力を、予算めぐるパネル討議

 
 新年度予算案が3月8日承認された。華字紙主催のパネル討議が同日行われ、ヘン・スイーキアット財務相は巨大市場となる潜在性のある東南アジアへの進出を企業に促すとともに、進出に際しては国内同業者を競争相手とみなさず、提携が望ましいと述べた。
 
 国内市場の規模は小さいが、域内は人口も増加し市場として拡大していると複数のパネリストが指摘。シンガポール企業にとり国外に打って出ることは不可欠だという。
 
 しかし精密工学企業PBAホールディングのデリック・ヤップ最高経営責任者によると、シンガポール企業は小さな国内市場で競うことに慣れてしまっているため、海外に出る際も同業者をライバルとみなす傾向が強い。
 
 サービス分野の外国人労働者の雇用枠縮小について、シンガポール製業者連盟のフー会長は、新たな枠を守れない企業は閉鎖または業務の国外移転を余儀なくされるとし、柔軟な運用を政府に求めた。
 
 タン・チュアンジン国会議長は予算審議を総括し、「選挙を念頭に置いた予算との批判は当たらない」と強調。「一部の国では選挙向けの予算を組む。しかしシンガポールは違う。シンガポールは現在と将来を視野に予算を立てており、困難な問題に真正面から取り組んでいる」と述べた。

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