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経済

2019年2月27日

通信マクシスと華為、5G網整備に向け連携

 
 市場の伸びが確実な東南アジアで、世界最大手の中国通信機器メーカーが第5世代(5G)モバイルネットワーク設備市場の取り込みを加速している。通信キャリアでマレーシア最大手のマクシス・コミュニケーションズは26日、自国通信網の整備に向けて華為技術(ファーウェイ)と覚書に調印。5Gネットワークの共同試験に乗り出すことなどで合意したと発表した。世界最新の通信技術を導入する狙い。マレーシアの消費者に5G環境を提供する。
 
 通信・放送分野の規制を担うマレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)は昨年12月、5G作業チームを立ち上げた。今年第3四半期をめどに、5G導入計画を発表する予定。チームのメンバーリストには、中国の華為、中興通訊(ZTE)が含まれている。
 
 華為はまた、タイ東部チョンブリ県で5Gシステムの実地試験プラットフォームを先ごろ稼働させた。東南アジア初の5G実地試験プラットフォームとなる。同社はタイで5G契約をまだ得ていないものの、来年12月までにタイ5Gネットワークを全国敷設する前に、提携パートナーと組みたい考え。5Gネットワークの販売に向けて、アドバンスト・インフォ・サービスやトゥルー・コーポレーションなど現地の通信キャリアと交渉を進めている。
 
 華為は5G規格に絡んだコア部品や製品の研究を強化。すでに世界各地で30件に上る5G設備納入契約を取り付けた。これらによる基地局は2万5000基を超える。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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