シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPKFC運営のQSR、シャリア準拠の水再生プラント設置

経済

2019年2月23日

KFC運営のQSR、シャリア準拠の水再生プラント設置

 
 国内と近隣国でケンタッキー・フライド・チキン(KFC)やピザハットを運営するQSRブランズ・ホールディングスは、シャリア(イスラム法)準拠の水再生プラントを国内で初めて設置した。400万リンギ(約1億8500万円)を投じたもので、水道水の利用を25%カットできるとしている。ニュー・ストレーツ・タイムズが20日付で伝えた。
 
 鶏肉加工を行う系列会社の工場にプラントを設置した。微粒子を濾過(ろか)できるハラル認定された濾過膜と生物学的な排水処理方法を併用し、微粒子やバクテリア、ウイルスを除去できる。鶏肉加工にリサイクルのシャリア準拠水を使用するのは世界でも初めてという。QSRのモハメド・カミル社長は、「ハラル食品の提供者は食肉だけでなく、調理場の衛生状況にも注意を払う」と述べた。
 
 リサイクルプラントは、インフラ大手MMC傘下のアリラン・イウサン・リソーシズ(AIR)が工事を行った。AIRは、ペラ州で水処理場を2カ所運営。現在はQSRの別の工場にも水再生プラントを設置することで協議を進めているという。
 
 QSRは1973年にマレーシアで初めてKFCをオープン。現在はマレーシア、シンガポール、カンボジア、ブルネイでKFCを、マレーシアとシンガポールでピザハットを運営しており、店舗数は1270店に上る。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPKFC運営のQSR、シャリア準拠の水再生プラント設置