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経済

2019年2月21日

炭素税を導入、電気料金に反映へ

 
 政府は2019年、炭素税を導入する。温室効果ガスを年に2万5,000トン以上排出する企業に課税するもので、税額は2023年まで1トン当たり5Sドル(約410円)。2030年までには同10~15Sドル(約820~1,230円)に引き上げる。炭素税は環境保全の目的で二酸化炭素の排出に対して課す税。対象となるのは発電業者で、セムコープ・インダストリーズ(SCI)、ケッペル、マレーシア系YTLパワーセラヤなど。
 
 SCIの17年度の年次報告によれば、温室効果ガス排出量は16年の1,540万トンに対し17年は2,300万トンに増加した。増加はインドの石炭火力発電所を含めた結果と推測される。SCIはシンガポールだけの排出量を明らかにしていない。
 
 OCBC銀行のアナリストによると、セムコープにかかる炭素税の年間負担は2,000万Sドル以下(約16億3,940万円)。2017年度決算でみれば純利益(連結ベース)の10%以下で、負担の一部は消費者に転嫁の可能性があるため、実際の利益への影響はもっと少ないと考えられるという。
 
 炭素税が電気料金に反映されることはほぼ確実だが、財務省広報官によると、発電会社が炭素税負担をすべて消費者に転嫁しても、今年第1四半期の料金と比較して0.9%の値上げにとどまるという。

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