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社会

2019年2月17日

衛星情報利用の合弁会社、国防関連の2社が設立

アジア最大規模の防衛・工学企業の政府系シンガポール・テクノロジーズ・(ST)エンジニアリングと軍事技術の研究・開発会社DSOナショナル・ラボラトリーズ(旧国防科学研究所)は、衛星からの画像情報を利用し、建設、海事、農業などの領域で情報分析サービスを提供する合弁会社、STエンジニアリング・ジオインサイトを設ける。

 

シンガポールが衛星分野に参入できたのは、小型衛星の誕生によるところが大きい。重量は500キロ程度で、通常の衛星の20分の1の費用で建造でき、建造に要する時間も10分の1で済む。衛星を複数、宇宙空間に配置することで広い範囲をカバーできるのも小型の利点だ。

 

合弁会社は、シンガポール製衛星(複数)から画像情報を得て、地上で得られる情報と照合し、分析サービスを提供する。

 

STエンジニアリング電子部門副社長のタン・クムチュエン氏によると、建設事業の場合、顧客の青写真と衛星画像を突き合わせることで、工事が計画通り進展しているかを確認できる。地上からだけでは追跡が困難な大型プロジェクトに適しているという。海事領域では、船舶の移動を追跡し、違法行為を監視することができるという。

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