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政治

2019年2月17日

デジタル防衛を国防の柱の1つに、総力国防デーで国防相

あらゆる面から国防を国民に訴えるトータルディフェンスデーを翌日に控えた2月14日、ン・エンヘン国防相はデジタル防衛を国防の枠組みに加えることを発表した。枠組みに新たな柱を加えるのは35年前の策定以来。

ン氏は「サイバーセキュリティー上の脅威、故意の偽情報はシンガポールにとり重大な脅威だ。セキュリティー面の脅威はテロ同様、危害が大きい」と述べた。

ン氏はトータルディフェンスデーが設けられたのは、日本軍の占領を忘れないためだと強調。1942年2月15日、英国軍は日本軍に降伏し、日本軍は45年9月12日までシンガポールを占領した。

ン氏は「私たちの親、祖父・祖母は3年半に及び、はく奪、辱めを受けた。われわれは日本による占領のそうした出来事を記憶し、国を守れなかったらどうなるかを若い世代に伝えてゆく」と述べた。
トータルディフェンスは銃後の守りに市民を動員するための計画で、国を守る決意を国民に植え付ける狙いもある。

防衛の対象は、景気後退、流行病、自然災害など非軍事的なものにも拡大されている。

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