シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP12月の小売業販売高が減少、医療品以外はすべて減少

経済

2019年2月13日

12月の小売業販売高が減少、医療品以外はすべて減少

統計局は2月12日、昨年12月の小売業販売高は前年同月比6%減の43億Sドル(約3,499億円)だったと発表した。商品カテゴリー別で、医療品・トイレタリー以外はすべて販売高が減少した。

 

乗用車販売は20.7%減少した。自動車販売(商用車も含む)を除いた12月の小売業販売高は3%の減少だった。

 

ほかに、顕著に販売高が減少したのはコンピューター・通信機器(16.8%)、レクリエーション関連商品(5.8%)、腕時計・宝飾品(5.7%)。通信機器販売の低迷は、前年の同時期に携帯電話のニューモデルが発売され、売り上げが急増した反動だ。

 

生活必需品以外の支出が減少したことについて、メイバンク・キム・エン証券のエコノミスト、リー・ジュイエ氏は「年末にかけ景気が減速し、消費者の財布のひもは固くなった」とコメントした。

 

HSBCグローバル調査部門のインカルカテラ氏は「12月の個人消費は衰えるとの予想が当った。賃金上昇率の鈍化、金利上昇で裁量支出が減っている」とコメントした。

 

12月は観光客の減少も小売業に影響しており、外国人入国者の19%を占める中国人が減少したようだ。

 

通年の小売業販売高は前年比0.7%の減少だった。オンライン取引が推定5.5%を占めた。

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