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国際

2019年2月11日

トゥアス沖合でマレーシアとギリシャの船舶が接触

シンガポール西部のトゥアス沖合で2月9日午後、停泊していたマレーシア政府機関の船舶「ポラリス号」に、ギリシャ船籍のバラ貨物船「ピレウス号」が接触した。

 

ピレウス号はシンガポールから、次の停泊地のジョホール州タンジョン・プルパス港に向かう途中で、シンガポール海事港湾庁(MPA)は「シンガポール港の境界線内に不法に船舶が存在しているため、海運業者に混乱が生じており、シンガポール海域における航行の安全が脅かされている」との声明を発表。重ねて「シンガポール領海」から船を撤収するようマレーシアに求めた。

 

ポラリス号はマレーシア海事局の所有。バハリン・アブドル局長によると、両船の交信で、停泊中のポラリス号を回避するとピレウス号から連絡があったが、衝突が起きたという。衝突発生は2時28分で、12分後には両船は離れ、ピレウス号はジョホールに向かった。

 

MPAの2月10日の発表によると、ピレウス号は停泊場所から離れるため方向転換した際、ポラリス号と衝突した。重大事故ではなかったため、次の寄港地に向かうことを許可された。

 

マレーシア当局が昨年10月25日、ジョホール港の境界線を東のシンガポール側に一方的に広げ官報に掲載した行為を、シンガポール政府は主権を侵すものと反発。トゥアス港の境界線をシンガポール領海の限度まで、マレーシア側に広げる措置で対抗した。

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