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国際

2019年1月29日

ASEANへの一段の関与・理解、EDB首脳が訴え

政策研究所主催でシンガポールの未来図に関する会議が開かれ、投資誘致機関である経済開発庁(EDB)のチュン・カイフォン代表は、シンガポールが地理的優位を生かすためには、東南アジア諸国連合(ASEAN)への関与、理解を深める必要があると、ASEAN重視の姿勢を表明した。

 

チュン氏によれば、交換留学などで海外に行く国民は多数に上るが、好まれるのは米スタンフォード大学や欧州の大学で、ジャカルタやホーチミンへの関心は低いという。

 

チュン氏は「われわれはASEANをもっと知る必要がある。ASEANが生計を立てる場だからだ」と述べた。

 

不動産開発大手キャピタランドのリー・チークーン最高経営責任者(CEO)は、シンガポール人を経営幹部候補として雇用するのをあきらめたという、域内で活動する企業のCEOの話を紹介した。このCEOはマレーシア人を有力候補として育成する方針に転換している。マレーシア人は熱意があり、低賃金をいとわず、アフリカや南米など生活環境が厳しい任地への赴任をいとわないという。

 

会議ではジョージ・ヨー元外相もパネリストとして参加。インドネシア抜きではASEANは共通の立場が確立できないと、インドネシアの重要性を強調した。外相時代、インドネシアの利益がシンガポールの利益となるよう心を砕いたという。

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