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社会

2019年1月24日

電動キックスターターのニューロン、機器を自社開発

電動キックスターター(キックボード)シェアサービスのニューロン・モービリティーは、第3者から購入した1人乗り移動支援機器を利用する方法から脱却し、自社設計の移動機器を使用するビジネスモデルに転換する。

 

自社開発のキックスターターは現在使用中の他社製品よりフレームが大きく、車輪はでこぼこ道でも安定を確保できるよう、8インチではなく12インチを採用した。

 

デッキ面は8.6インチと広くとり、バランスを取りやすくした。GPS(全地球測位システム)に対応した機器を備えており、駐車可能な場所を特定できる。使用部品は約150個で、設計と鋳型生産に9カ月を要した。

 

ザカリー・ワン最高経営責任者によれば、既製品のキックスターターは頻繁な使用に耐えられず、シェアサービスに不向きだ。シェアサービスに耐えられる、安全で、強靭な装置を開発する必要性を感じたという。

 

ニューロンは2016年の創業で、シンガポールのほか、マレーシア、タイで活動し、計1,000台のキックスターターを運用している。シンガポールでは陸運庁(LTA)に免許を申請する準備に取り掛かっている。

 

移動手段のシェアサービス業者が自ら装置製造に乗り出すのは珍しい。生産費用は既製品より30%少なく済み、フル充電の時間も4~6時間と比較的短い。

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