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経済

2019年1月17日

都市農業・養殖を奨励、新興企業を資金面で支援

シンガポール政府は都市環境での農業、水産養殖を奨励する方針を固めた。アジア室内農業に関する会議で、コー・ポークーン上級閣外相(通産担当)は「農業技術に投資することで輸入食品への依存を減らし、旬の野菜を味わうことができ、二酸化炭素排出も削減できる」と述べ、耕地面積が少ないという制約の中で、革新的な食料生産の開発を後押しする方針を表明した。

 

シンガポールは技術革新の土壌、人材、戦略的立地という条件がそろっており、都市農業・養殖技術の中心地になり得るという。

 

具体的措置では、貿易推進機関エンタープライズ・シンガポールの投資部門子会社シード・キャピタルが、新興企業に出資するスタートアップSGエクイティーを設けた。

 

新興企業への民間セクターの投資を奨励する仕組みで、革新的技術を持つ新興企業に、投資パートナーとともに出資する。

 

投資パートナーはAgファンダー、ハッチ、イールド・ラボなど7社で、新興企業に事業パートナー紹介し、市場参入を支援する。シード・キャピタルからの投資は1件当たり最高400万Sドル(約3億2,100万円)。

 

先行き有望視されている新興企業は、室内立体農園を運営するバーティベジーズ、動物飼料として昆虫を養殖しているプロテンガなど。

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