シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP昨年第4四半期のGDP増加率は2.2%、通年では3.3%に

経済

2019年1月4日

昨年第4四半期のGDP増加率は2.2%、通年では3.3%に

シンガポール通産省は1月2日、昨年第4四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比2.2%増加したと発表した。この結果、通年のGDP増加率は3.3%になる。2017年のGDPは3.6%の増加だった。

 

第4四半期の数値は主に10月と11月の実績に基づく速報値で、みずほ銀行エコノミスのビシュヌ・バラタン氏によれば、通産省の推測値は控えめで、正式統計では上方修正される可能性が高いという。

 

通産省が立てた今年のGDP増加率予想は1.5~3.5%。米中貿易戦争が輸出依存型経済のシンガポールに与える影響は大きく、一部のアナリストは、景気刺激策が来年度予算に盛り込まれることを期待している。ヘン・スイーキアット財務相は2月18日、4月から始まる新年度の予算案を国会に提出する。

 

マレーシア系投資銀行のメイバンク・キム・エンは景気刺激策を予想。OCBC銀行のエコノミストは、拡大型予算になる可能性を指摘した。

 

第4四半期のGDPのうち、製造業生産高は前年同期比5.5%増加した。アナリストによれば、増加は前年同期の生産が低迷したことと、3月の中国製品に対する米国の課税を控え前倒し調達が増えたことが理由だ。

 

サービス業の生産は前年同期比1.9%増に減速した。建設業の生産高は2.2%減と、減少基調に変わりはないが、減少幅は小さくなっており、好転の可能性もある。

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