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政治
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2018年12月5日

シンガポール、マレーシアとの間で主権をめぐる紛争、互いに譲らず

 シンガポールとマレーシアの間で主権をめぐる紛争が勃発した。領海、領空をめぐり互いに相手を非難している。

 

 シンガポールのコー・ブンワン運輸相の12月4日の発表によると、マレーシア当局はジョホール州ジョホールバル港の境界を一方的に広げ、トゥアス沖合のシンガポール海域を侵した。この措置を10月25日付の官報に掲載し、2週間にわたりマレーシア海事局の船舶がたびたび、このシンガポールの領海に侵入した。

 

 このためシンガポールは海軍、警察沿岸警備隊を現地に派遣し、24時間体制で主権を守るための行動を開始したという。

 

 コー氏の発表の数時間前、マレーシア運輸省はジョホール州南部の空域利用に関し、シンガポールに管理を委任していた空域を今年末から2023年にかけ、段階的に取り戻すと発表した。

 

 アンソニー・ローク運輸相らマレーシア当局によると、シンガポールがセレター空港の新ターミナルの運用開始に合わせ、マレーシアへの事前通知なく、ジョホール州パシル・グダン上空の航路利用を意図していることがわかった。これを容認すればパシル・グダン上空を低空で航空機が飛行するため、高い建造物が建てられなくなるなど影響が出るという。

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