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経済

2018年12月4日

リグのセムマリーン、来年は営業黒字に転換の可能性

リグ(油井掘削装置)など油田開発にかかわる機器を製造するセムコープ・マリーン(セムマリーン)は、原油価格の急落による受注減、注文のキャンセルで経営が悪化し、第2四半期の営業収支は赤字に転落した。第3四半期も赤字で、第4四半期も赤字を予想しているが、受注した4件の事業が予定どおり進行しており、ウォン・ウェンスン社長は、来年は営業収支レベルで黒字に転換する可能性があるとの予想を示した。

 

現在建造中、あるいは稼働段階に入る予定の機器の受注額は計30億米ドル(約2,500億円)。発注者は、エクイノール、シェル、トランスオーシャン、ヘーレマ・オフショア・サービシズ。

 

セムマリーンは原油価格が急落する前、トゥアス・ブールバード・ヤード(TBY)の開発に着手しており、既に18億Sドル(約1,500億円)を投じている。

 

後戻りのきかない設備投資だったが、経営陣はこの巨額投資を悔いていないという。新たな能力を得たことで、これまで引き受けられなかった仕事も遂行できるようになったためだ。

 

TBYではロボットによる溶接を採用しており、高度な作業が可能で、作業効率も上がったという。

 

取引関係にあるブラジルのリグ建造会社、セテ・プラジルが破産から再興しつつあることも朗報だ。

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