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社会

2018年11月27日

シンガポール、糖尿病対策閣僚会議を開催、「考え方の転換が必要」

糖尿病に関する閣僚会議がシンガポールのホテルで開催され、ターマン・シャンムガラトナム副首相は開幕演説で、保健省のみが扱う問題ではなく、雇用者、市民自身、政府全体での取り組みが必要だと訴えた。

 

糖尿病のために支出される医療費は全世界で7,000億米ドル(昨年実績)と推定されており、シンガポールでも50万人が糖尿病をわずらっている。

 

ターマン氏によると、シンガポールでは既に飲食業界に、より健康に望ましい食材の利用を働き掛けており、ホーカーの半分近くは、健康に良いと考えられる料理をメニューに含めている。清涼飲料ではなく水の摂取を奨励するため、給水器設置のホーカーセンターも増やしている。住宅団地ではフィットネスコーナーが整備されるようになった。

 

ターマン氏は、市民による自発的な考え方、癖の転換が最も重要と指摘。「チョコレートケーキを食べる楽しさは短時間しか続かないが、健康への影響は後になって出てきて、重大な結果を生む可能性がある」と述べた。

 

健康な社員は生産性も高いことが調査から分かっており、雇用者も社員の健康維持に心を配るのが望ましいという。

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