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社会

2018年11月20日

シンガポール、国民栄養調査を実施、未精白穀物の摂取が増加

健康促進庁(HPB)は11月19日、全国栄養調査の結果を発表した。カロリー摂取は以前よりやや減少した。また玄米、全粒小麦粉など未精白の穀物摂取が増えている。

 

摂取カロリー量(中央値)は1998年が1日2,110カロリーだったが、2010年には2,600カロリーに増えており、肥満者が増加する懸念があった。今回調査では2,470カロリーにやや改善した。推奨カロリー量は成人男性が2,200カロリー、女性が1,800カロリー。

 

調査は2010年まで6年に1回の実施だったが、今後は毎年行い、調査結果を2年ごとにまとめる。

 

炭水化物摂取のうち、未精白の穀物の割合は10年の14%に対し今回は17%。玄米や全粒粉のパン、果物、野菜の摂取が増えたことを意味する。これを裏付けるように、こうした全体食の食品の販売が増加している。

 

摂取栄養に占める脂肪の割合は04年の28%に対し、今回は35%だった。料理に使う油、ココナツミルク、コーヒー用クリームが摂取脂肪の多くを占めている。

 

塩は1日5グラムの摂取が推奨されているが、90%の人はこの2倍近い9グラム。料理のソース、調味料、スープに含まれる塩分が多くを占めている。

 

砂糖摂取量は10年の1日59グラムに対し今回は60グラム。世界保健機関(WHO)の勧告値は25グラム。砂糖含有飲料からの摂取が最も多い。

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