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金融

2018年11月13日

運用資産上位100者の資産の3分の1はアジア太平洋に

運用資産で世界上位100者の資産合計の3分の1強は、アジア太平洋地域のファンドが所有している。ウイリス・タワーズ・ワトソン付属シンキング・アヘッド研究所が発表した。

 

全世界で運用されている自由裁量の資産は推定55兆ドルで、上位100者の資産は19兆米ドルになる。上位のうちアジア太平洋地域の資産合計は6兆7,000億米ドルでシェアは36%。欧州・中東・アフリカのシェアが34%、北米が30%。

 

シンガポールの組織でランキング入りしたのは3者で、外貨準備金を運用しているシンガポール政府投資公社(GIC)が12位(運用資産は3,590億米ドル)、中央積立基金(CPF)が2,690億米ドルで17位、テマセク・ホールディングスが2,300億米ドルで19位。

 

1位は日本の年金積立金管理運用独立行政法人で1兆4,435億米ドル。2位はノルウェーの政府年金ファンド(1兆6,000億米ドル)、3位は中国投資(900億米ドル)だった。

 

日本からはほかに、全国市町村職員共済組合連合会が47位、厚生年金基金が49位、国家公務員共済組合連合会が79位にランクされた。

 

全世界の運用資産(55兆円)をならすと地球上の成人1人当たり1万米ドルになる。シンキング・アヘッド研究所のアーウィン氏は「資産を所有している組織は極めて重要な役割を果たしており、運用での破たんは許されない」とコメントした。

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