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社会

2018年10月31日

シンガポール、鉄道・バス運賃、12月29日から値上げ

公共輸送審議会(PTC)は10月30日、新たな鉄道、バス運賃を発表した。12月29日から施行する。

 

交通系カードのEZリンクカードを利用した場合の成人運賃は6セント(約4.9円)値上げする。切符または現金(バス利用)で利用の場合、最大10セント値上げする。

 

学生および高齢の市民のカード利用での運賃は最大1セントの値上げにとどめる。現金での運賃は据え置き。低賃金労働者と障害を持つ者のカード利用での運賃も最大1セントの値上げに抑制する。

 

1カ月定期の料金は据え置き。また低所得世帯には運賃補助券(30Sドル相当)を30万枚交付する。

 

リトル・インディアとベンデミア間の乗り継ぎでは、現行制度では一旦ロチョー駅を出て、徒歩でジャラン・ベサル駅で乗り継ぐ場合、新たに初乗り運賃(77セント)がかかるが、新方式では現行料金から最大77セント、割り引く。

 

運賃改定では、物価、エネルギー価格を考慮するが、今回、輸送能力と利用需要との差も要素に含めた。輸送能力を増強した割に、利用者が増えない場合、運賃を引き上げる必要が生じるためだ。

 

PTCのマグナス委員長によると、PTCが実施した料金調査で回答者(1万400人)の60%は、社会的弱者への影響を緩和するため、運賃値上げを受け入れる用意があると表明した。

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