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社会

2018年10月29日

シンガポール、水節約目標を引き上げ、使用量を1日130リットルに

政府は節水目標を引き上げた。テオ・チーヒアン副首相兼安全保障担当調整相が10月27日、マリーナ・バラージ稼働10周年行事で発表したところによると、個人が1日に使用する水の量の目標を130リットルと当初目標より10リットル少なくする。2030年までの達成を目指す。

 

テオ氏は「水供給の持続可能性、強靭性を高める必要がある。異常気象、海水汚染など潜在的脅威への備えが必要だ」と述べた。シンガポール公益事業庁(PUB)は上水確保の一手段として海水から淡水を生産している。

 

世界資源研究所(WRI)が2015年に167カ国を対象に実施した調査では、40年に水確保で最も厳しい状態が予想されるのはシンガポールで、テオ氏は「これが、水の安全保障を国家の優先事項としてきた理由だ。一滴一滴の水が貴重であり、可能な限り、こうした一滴を飲用に適したものにする」と述べた。

 

PUBは下水を再生したニューウオーターを生産しており、貯水池にいったん流し、自然に戻してから上水として利用している。

 

昨年の住民1人当たり1日の水消費量は143リットル。節水を促すためPUBは、上水の利用状況がリアルタイムで分かるスマートメーターやスマートシャワーを導入している。

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