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社会

2018年10月25日

シンガポール、ボランティア・慈善大賞はアッシジ・ホスピス

今年のボランティア・慈善賞の授賞式がカペラ・シンガポール・ホテルで行われ、死期の近い病人の精神的苦痛を和らげるための看護に当たるアッシジ・ホスピスと、そこでボランティア活動に携わっている「孤独死をなくす」プログラムの参加者が、非営利部門で大統領ボランティア活動・慈善賞を受賞した。

 

同プログラムを4年前に始めたのはジャクリーン・フィッシャーさんで「人によっては死を怖がる。誰かが自分の近くにいることで心が慰められ、安心できる。死期にある者を見送るのは強烈な体験で、意義あること。ボランティアできるのは特権と感じている」と語った。

 

同プログラムには約45人が登録している。病人が入所すると話し相手になるなど世話を始め、末期の48時間は枕元を離れない。登録者には、母親の看護をしていたが、居眠りしたため最後を見送れなかったという女性がいる。孤独な状態で死んでいく人を減らしたいというのが動機だ。

 

アッシジは、フランシスコ会の創設者として知られる修道士フランチェスコの生地からとった名前。

 

授賞式ではほかに、顕著なボランティア活動をした法人なども表彰された。個人(高齢者)部門では、60年余り、ガールガイド(ガールスカウトと同義)の指導に当たってきたアンナ・タムさん(84)が受賞した。

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