シンガポール、仕切り状・請求書の電子的送付サービス、ネッツが開始

決済サービスのNETS（ネッツ）は10月15日、オンラインで代金請求、集金ができる事業体向けデジタルサービス「ペイコレクト」の運用を開始した。

事業体は納品内容を書いた送り状を請求書としてショートメッセージサービス（SMS）または電子メールで送付することができ、客側は通知のリンクをクリックし、DBS、OCBC、UOBの各銀行かネッツペイのモバイルアプリで支払いを行うことができる。

家庭教師、ドライクリーニング業者、雑役夫ら小規模事業者は顧客の携帯端末番号のみでペイコレクトによる請求が可能だ。

企業（中小企業を含む）の場合、一般に売られている会計パッケージにペイコレクトを組み込んで利用する。ABSSが提供するソフト「MYOB」が利用可能パッケージの第1号で、この後もほかのパッケージの提供が開始される。

KK婦人・小児科病院では3月以降、健康増進プログラムやイベントにペイコレクトを利用しており、好評なことから利用対象を広げる計画だ。

ペイコレクトは現金、小切手の使用を減らしコスト削減を図る国策の一環。ネッツのソリューション部門責任者リッキー・リム氏は「ペイコレクトは、集金というビジネス上の最後の問題に対する解決法」と述べた。