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社会

2018年10月15日

沿岸生態系の保存を、「ブルー・プラン」をシンガポール政府に提出

海洋生物学者、地理学者、非政府組織の関係者ら100人が作成にかかわった、沿岸景観・生物多様性の保存を訴えた調査報告書「ブルー・プラン」が10月13日、デスモンド・リー第2国家開発相に手渡された。

 

ブルー・プランは今回が3回目で、前回はサンゴ礁保護に焦点を当てたが、今回はサンゴ以外にも、マングローブ、海藻繁茂海域、沿岸林地の保護も呼び掛けている。

 

リー氏は、沿岸に存在する海洋生物多様性は大切に保存しなければならない宝と指摘。政府として調査資金を支援するほか、国民にシンガポールの生物多様性をもっと知ってもらうための啓発活動に力を入れると約束した。

 

最初のブルー・プランが発表されたのは2001年で、2回目が09年。翌年、国立公園管理局が海洋生物多様性の包括的調査に乗り出し、14年にサンゴ礁のあるシスターズ島を海洋公園に指定した。

 

今回の作成に深く関与した、海藻研究の専門家サマンサ・ライ氏は「海洋生物の生息地は自然遺産の一部」とし、環境保護のための立法措置の強化を訴えた。

 

ゴミ最終処分場がある南部沖合のセマカウ島についてブルー・プランは、マングローブ、海藻繁茂地があり、多様な海洋生物が生息していると強調した。

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