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社会

2018年10月8日

シンガポール北部に干潟の自然公園、渡り鳥の餌場として整備

国立公園管理局はジョホール水道に面した、シンガポール・マレーシア連絡橋の西に位置する「マンダイマングローブ・干潟」を自然公園に指定した。2022年中頃にオープンの予定。3キロ東にはスンガイ・ブロー湿地保護区があり、一体化することで湿地帯の生物多様性の保存に役立てる。

 

「マンダイマングローブ・干潟」の面積は72.8ヘクタール。公園管理局は今月、干潟の管理を引き継いだ。建設する人工物は、小道、駐輪設備、野鳥観察施設など最小限にとどめる。観察施設からは干潟でえさをついばむ渡り鳥を観察できる。

 

デスモンド・リー社会・家族開発相(第2国家開発相)の発表によると、渡り鳥は北極圏から豪州、ニュージーランドまで数千キロを移動するものがおり、中国、ベトナム、シンガポールなどを中継地点にしている。

 

しかし中継地点の多くが開発のため、破壊、損傷されており、スンガイ・ブローは渡り鳥に欠かせない場所になっているという。

 

公園管理局の保存担当者によれば、渡り鳥はスガイ・ブローをねぐらとし、引き潮の時は干潟でえさをついばむ。よく目にするのがチュウシャク(中尺)シギで、9月頃と4月にシンガポールを訪れる。

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