シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、政府ITシステムを刷新、省庁ごとの独自システム構築...

政治

2018年10月3日

シンガポール、政府ITシステムを刷新、省庁ごとの独自システム構築を廃止

リー・シェンロン首相は10月2日、シンガポール政府技術庁主催の会議で、政府のIT(情報技術)システムを刷新すると表明した。行政サービスをより早く、良好に、しかも少ない費用で提供できるようになるという。

 

具体的には、省庁など個々の政府機関がそれぞれ独自の電子政府サービスやアプリケーションを構築するやり方を廃し、行政サービスの電子的提供が効率的に行えるよう、一極集中的手法を採用する。あわせて、クラウド技術を最大限活用する。

 

リー首相は「すべての政府機関がオーダーメードのウェブサイトを多額の費用で構築し、プログラミングで同じ間違いを犯すといった現行方式から脱し、基幹技術をすべての機関が利用することで効率を改善できる」と語った。

 

チャン・チョーホエ政府技術庁副最高経営責任者は「全ての政府機関は自己中心的で独自のシステム、納入業者を持ちたがる。これは変えなければならない」と語った。

 

新方式では、ライセンス手続きやウェブ書式を統一し、既定情報は入力しておく。ユーザーは同一情報を複数の機関に別個に提供する必要がなくなる。

 

各政府機関は政府技術庁が所有する、アプリ開発のための共通のソフトウエアコンポーネントを利用することができる。

 

政府ITシステムの多くは商業ベースで運営されているクラウドを利用する。しかし慎重な扱いを要する重要システムについては、政府は独自のクラウドを構築する。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、政府ITシステムを刷新、省庁ごとの独自システム構築...