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社会

2018年9月26日

シンガポール、昔は広さが贅沢、今はコンパクトな住宅がトレンド

高級住宅を専門に開発するSGグローバルのサイモン・チョン会長によると、住宅購入者の好みが変化している。かつては広さが贅沢だったが、最近はコンパクトなコンドミニアムに好みが移っているという。

 

小ささを強調するためチョン氏は「ペティ・コレクティブルス」とのブランドでコンパクトな住宅の開発・販売に乗り出した。ペティは小さな、との意味。

 

最初の開発物件がリバー・バレーの「ペティ・ジャーボイス」(55戸)で、床面積は800~1,000平方フィート(約74~93平方メートル)。1平方フィート2,800~3,000Sドル(約23万1,000円~約24万8,000円)の価格で売り出されるもようだ。

 

モジュール方式を一部採用しているため、組み替えが容易で、部屋を持ち主の好みに合わせ模様替えすることができるという。

 

チョン氏は「市場は変化した。人は高品質でコンパクトな住宅を望んでいる」と述べた。ニューヨークやロンドン、パリで既にこうしたトレンドがみられるという。床面積の広い住宅は手入れが大変という事情もある。

 

SGグローバルは2013年に上場を廃止して以降、海外に進出しており、昨年は北海道のスキーリゾート、ニセコの土地を購入。また東京の商業ビル「銀座12ビル」も買収した。日本や上海では高級不動産市場の先行きが明るいという。

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