新聞発行のSPH、英国の学生用アパートを取得

ストレーツ・タイムズ、ビジネス・タイムズ、聯合早報など報道媒体を支配する政府系シンガポール・プレス・ホールディングス（SPH）は9月10日、学生宿舎用建物を英国のユナイテッド・グループから1億8,050万ポンド（約266億円）で取得したと発表した。

所在地は、大学町のロンドン、バーミンガム、ブリストル、ハダーズフィールド、プリマス、シェフィールドで、ベッド数は計3,436床。

SPHによると、英国では入学定員枠の拡大、外国人学生や修士課程で学ぶ学生の増加で学生用宿舎市場は成長の潜在性があるという。

SPHは取得した建物の運営を、こうした施設の管理で実績のあるビクトリア・ホール・マネジメントに委託する。

SPHのン・ヤットチュン最高経営責任者は「経常的に収益の見込める資産買収であり、成長分野へ多角化するとの事業戦略の一環」とした。

ユナイテッド・グループは同資産から17年に1,210万Sドル（約9億7,400万円）相当の純利益を上げており、SPHもほぼ同額の利益を見込んでいる。

SPHはバランスシートが健全で、不動産投資を強化している。オーチャード・ロードのショッピングビル、パラゴンはSPHグループの所有物。