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社会

2018年8月23日

メディシールド・ライフ保険料が上昇、保険金請求の増加で

政府運営の、高額医療に対する市民向け生涯医療保険「メディシールド・ライフ」の総合プラン、インテグレーテッド・シールド・プラン(IP)の保険料が急騰している。

 

保険金請求額の急増が原因で、実際に業務を請け負っている保険会社は赤字が続いている。特に保険金請求が多額なのは保険加入者負担がゼロの特約商品。このため政府は新規加入に対しては医療費の5%負担を義務付けている。

 

メディシールドの給付対象は、病床利用に対し政府補助が付く病院での治療だが、IPでは政府補助のない、診断料金が高い病院での治療も給付対象になる。保険金請求は特に、民間病院利用のIPで増加している。

 

シンガポール生命保険協会(LIA)によると、患者1人当たり医療請求額の増加率は公営病院が年3%弱なのに対し、民間病院は8%。

 

過去5年間に、年齢別で最も保険料が上がったのは31~40歳の年齢層。プルデンシャルが提供するIPを例にとると、民間病院利用のプランで、2013年の277Sドル(約22,380円)に対し、18年は600~610Sドル(約48,480~49,280円)。

 

妻と娘の計3人で加入しているタルン・デオさん(40歳台)の場合、昨年の保険料は4,435Sドル(約358,300円)だったが、今年は6,045Sドル(約488,380円)支払ったという。

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