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社会

2018年8月21日

シンガポール、各科診療所の利用者が増加、慢性病の患者が多数

ポリクリニック(各科診療所)を診察・治療のため訪れる住民が増えている。患者数は2015年の487万4,700人に対し、17年は592万5,800人で20%、数にして100万人超の増加だ。病気の種類では、慢性病の高コレステロール、糖尿病、高血圧が3分の1強を占めた。

 

現行の補助制度では、ポリクリニックで診断(歯科を含む)を受けた場合、低・中所得層と、独立後の国造りの時代に汗を流したパイオニア世代の市民は補助を受けられるが、独立記念日大会でリー・シェンロン首相は、所得に関係なく、全ての市民を補助の対象とすると発表。またポリクリニックを改修、新設して、より多くの市民が初期医療を住まいの近くで受けられるようにすると表明した。

 

会計事務所デロイト東南アジア地区のロク氏は、ポリクリニック利用者増の理由として、社会の急速な高齢化以外に、政府補助でポリクリニックが利用しやすくなったことを挙げた。

 

ジャラン・ベサル地区選出議員でもあるリリー・ネオ医師によると、昔は医者にかかるのを嫌がる者、あるいはお金が惜しんで薬の飲用を怠る患者が多かった。しかし補助制度の導入後、制度を利用し早期に医師の診察を受ける市民が増加した。

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