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政治

2018年8月21日

HDB住宅賃借権買い戻し、広さを問わず全ての住宅に適用=シンガポール住宅開発庁

公営住宅(HDBフラット)の開発・運営母体の住宅開発庁(HDB)は、これまで4寝室かそれ以下の面積の住宅所有者に適用してきたリース・バイバックを、5寝室の住宅やメゾネットタイプの住宅所有者にも拡大適用することを決めた。リー・シェンロン首相が建国記念日大会で住宅政策を発表した翌日の8月20日、ローレンス・ウォン国家開発相がブログで明らかにした。

 

リース・バイバックはHDBフラット賃借権(99年)の一部をHDBに買い取ってもらい、その資金を中央積立基金(CPF)に積み立て、老後資金の一部とする制度。市民はHDBフラットの賃借権を購入する、という形でフラットをHDBから購入する。このため99年が経過したら住宅を返却しなければならない。

 

賃借権の残存期間が20年以上ある所有者がリース・バイバックを利用できる。ウォン大臣は「これまで住んでいた場所で年を重ねたいと思っている高齢者がいる。今回の措置で制度を利用できる市民が増える」と書いた。

 

制度導入は2009年で、17年11月末までの利用者は2,500世帯と利用率は低い。HDBに賃借権の一部を買い戻してもらう場合、住宅所有者は世帯のうち最も若い家族の予想寿命を考慮する必要がある。賃借権が切れれば立ち退かなければならないからだ。

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