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経済

2018年7月26日

シンガポールMRT南北線と東西線に新車両、ボンバルディアが受注

陸運庁(LTA)はカナダ系ボンバルディアにMRT(地下鉄・高架鉄道)用車両66台を発注した。保証期間は30年で、スペアパーツ、技術ノウハウ提供を含めた契約額は12億Sドル(約980億円)。南北線と東西線で使用する。

 

南北線と東西線はシンガポールで最も古い線で、車両は30年余り使用している。ボンバルディアは車両を中国吉林省の長春で製造する。引き渡しは2021年から24年まで。

 

トゥアス車庫で行われた契約締結式に出席したコー・ブンワン運輸相によると、車両には状態を追跡するセンサーを搭載しており、後方分析システムでは技術者は異常を早期に探知できるため、問題が発生する前に対処することが可能だという。

 

また4車両にはカメラ、レーザー、センサーを利用した軌道自動検査システムも搭載する。レールの欠陥の発見に役立てることができる。

 

座席には跳ね上げ式も含めており、ベビーカーを持った人、車いす利用者、折り畳み式自転車など1人乗り移動補助手段を携行する乗客の乗り込みも可能だ。

 

南北、東西両線は設備の老朽化で故障、事故が多く、LTAは枕木を交換。電力供給システムと信号システムの入れ替えを進めている。このため金曜と週末は運行時間を短縮している。

 

MRTに車両を納入しているほかのメーカーは、川崎重工と独シーメンス。ボンバルディアの車両はサークル線でも採用されている。

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