シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP国連条約にシンガポールの名、来年署名式

国際

2018年7月24日

国連条約にシンガポールの名、来年署名式

来年署名の国際連合の条約にシンガポールの名を冠することが決まった。「シンガポール調停条約」で、調停の実行が前より容易になる内容の条約だ。

 

シンガポールの名を冠した国連条約は初めて。条約署名式も来年、シンガポールで開催のはこびだ。

 

シャンムガム法相・内相は7月23日の会見で「条約案策定、交渉でシンガポールは重要な役割を果たした。すべての締約予定国がニューヨークで開催の国連国際貿易法委員会で、シンガポールの名を冠することと、署名式主催に同意した」と語った。

 

シンガポール国際調停センターのジョージ・リム委員長は「命名は、国際商事紛争解決ハブとしてのセンターの地位向上につながる」と喜びを表明した。

 

調停は対立的な面が少なく、友好的解決を目指す紛争処理手段だが、調停内容に強制力がない。このため国連条約では調停の執行をより確かなものにしており、法務省のナタリー・シャルマ国際法務部長によると、これまで以上に速やかな解決が調停で実現するという。

 

商事紛争解決では仲裁という手段もあるが、法律事務所ウォン・パートナーシップのアルビン・ヨー会長は、仲裁は長期にわたり費用も掛かるため、調停で紛争解決を目指すケースが増えると予想している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP国連条約にシンガポールの名、来年署名式