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経済

2018年7月20日

ウィーロック・プロパティーズ・シンガポールの親会社がTOBを提案

ウィーロック・プロパティーズ・シンガポールの親会社で香港上場のウィーロック・アンド・カンパニーは、ウィーロック・プロパティーズ・シンガポールの上場廃止を提案した。1株2.1Sドル(約172円)で残余株を公開買い付け(TOB)に付すという。

 

買い取り提案価格は簿価より22%低い。提案発表が7月19日の証券取引所開始前で、ウィーロック・プロパティーズ株価は上昇し、2.18Sドル(約179円)で取引を終えた。親会社が買い取り提示価格を引き上げる可能性があるためだ。

 

親会社はウィーロック・プロパティーズ発行済み株式の76.21%を所有しており、買い取り提案への応募動向に関係なく株式を非公開化し、上場を廃止する。

 

ウィーロック・プロパティーズ株価は低迷状態が長く、事業拡大の意欲もみられないため、上場廃止提案は市場から冷静に受け止められている。

 

同社は1972年の創業で、81年にシンガポール証券取引所に上場した。ショッピングモールのウィーロック・プレースとスコッツ・スクエアを所有。手持ち現金は9億Sドル(約740億円)余り、借入金は103万Sドル(約8,476万円)。

 

OCBCの投資銀行部門は、2.1Sドルの買い取り提案価格は低すぎると指摘。2.34Sドル(約192円)が妥当としている。

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