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経済

2018年7月17日

保険プルデンシャルの代理人、オンライン直販に不満表明

英系プルデンシャル保険は業務のデジタル化を進めているが、代理業者の反発を招くなど障害に直面している。

 

業界関係者によると、同社が人気保険商品と積立型商品のオンライン直販を開始したことを不満に思う代理人600人を代表し、350人が香港のアジア地域本部とロンドン本社に抗議文書を送付した。

 

プルデンシャルは2~3年後をめどにすべての保険商品をオンラインでも購入できるようにする計画だ。

 

シンガポール社最高経営責任者のブラックバーン氏は香港での会見で「オンラインプラットフォームで購入できるのは既存客だけ。その場合もわが社は顧客に対し、自分の判断だけで決めず、ファイナンシャルアドバイザーの意見を聴くよう勧めている。アドバイザーが保険ビジネスから除外されることはない」と説明した。

 

保険代理人は、デジタルプラットフォームでの購入が一般的になれば、自分達の収入に影響すると懸念しているが、シンガポール生命保険協会の統計が示す範囲において、杞憂と言えそうだ。1~3月に、直販など仲介者なしで販売された保険商品、公営医療保険エルダーシールドは新規契約の5%にとどまった。

 

数年前、オンライン専門の保険会社エティカとFWDがシンガポールで業務を開始したが、市場占有率は低いままだ。

 

プルデンシャル・シンガポールで働く代理人は4,750人と、シンガポールの生保で最多。

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