シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポールSMRTの3月期、経営は赤字もサービスは改善

経済

2018年7月2日

シンガポールSMRTの3月期、経営は赤字もサービスは改善

地下鉄・高架鉄道(MRT)を運営するSMRTは7月1日、3月期決算の年次報告を公表した。税引き後収益は8,600万Sドル(約69億7,800万円)の赤字だったが、サービスは改善し、東西線とサークル線で運行遅延、故障が減少した。

 

運営主体SMRTトレインズの売上高は前期比6%減の7億4,300万Sドル(約602億8,700万円)。運賃値下げ、乗客の減少が理由だ。個人ハイヤーの普及や、信号系統の不具合による南北線の不通が乗客減の要因だ。

 

一方経費は7%増の8億3,800万Sドル(約680億円)で、料金収入の半分以上は鉄道保守に費やしたという。これには保守職員の人件費、部品・資材購入費、鉄道資産の減損処理が含まれる。

 

シンガポール社会科学大学の運輸専門家、ウオルター・テセイラ氏は、赤字経営が続くようであれば政府補助が必要になると述べた。

 

シンガポール経営大学のテレンス・ファン助教授は、保守費用の増加は改善を急いだ結果の一時的なもの、との見方を示した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポールSMRTの3月期、経営は赤字もサービスは改善